2012-08-26

陽射しのなかを歩く 木陰を拾うとしても真上から照りつける夏の陽射しは容赦なくて 日傘を置き忘れてきたことを悔やむ 乾いた道筋に人の気配は見当たらず 蝉の鳴き声さえ 8月の暑さに耐え忍ぶばかりなのか うなじに滴る汗 何ゆえに私はこんな時間に歩いているのか それさえも朧気となって 立ち止まった交差点 溶け出したアスファルトにヒールを取られた